理事メンバー プロフィール


7seeds Japanは平成23年東日本大震災被災地への災害支援ボランティアをきっかけに、任意団体として発足しました。当初、友人同士で始まったこの活動は、仲間や家族からの支援に支えられながら、初期の活動を行いました。 あの忘れられない未曾有の震災から10年の時間を経て、被災地のみの問題ではない、日本が抱える教育、経済、その他包括的な「地方創生」への課題をどう考えていくかが真剣に問われ始めております。小さい活動ではありますが、まさにこの持続可能な開発目標、SDGsを1人1人が考えていただき、参加をしていただける場を7seeds Japanは提供をして参ります。日本だけでなく世界における未来の社会への種まきのため、1週間に1回、1時間の活動へのご支援をいただければ幸いです。

共同理事長
伊藤 弘泰
Hiroyasu Ito

世界最大のIT商社であるシネックスジャパン株式会社(SYNENX Japan)の執行役員部門長。大学卒業後、ITコンサルタント、中国での会社スタートアップ、 香港最大のテレコム企業での駐在経験を経て、2008年にデル株式会社(現DELL Technologies)に入社。2017年より現職。組織改革、マーケティング、eコマースビジネス、ビックデータの領域経験を活かし、岡山大学、環太平洋大学の教育現場で非常勤講師、特任准教授の教鞭を取っている。また教育現場以外にもベンチャー企業のマーケティングアドバイザー、NGOのITコンサルティング等、幅広い活動を行っている。


東日本大震災の災害ボランティア活動を皮切りに、数年間の活動を通して私たちが感じたのは、年を追うごとに変化する被災地の支援ニーズが、現在の日本を取り巻く課題の縮図であるということでした。少子高齢化、後継者不足、人口減少。それまではメディアでしか目にしなかった言葉が、現実の事象として目の前に広がっていました。人口減少とともに市場規模が縮小傾向にある日本において、国内展開のみで経済活動の持続的成長を遂げることが難しくなっています。日本の経済活動は今、方向転換を求められています。7seeds Japanにおける海外との架け橋となる事業転換のお手伝いや、将来の日本を背負う未来の人材の教育は、まさに未来の社会への種まきであり、私たちだけでなく、多くの皆様にもぜひ関わっていただきたい大切な事業であると考えています。

共同理事長
松岡 純平
Jumpei Matsuoka

パーソンンズ・スクール・オブ・デザイン卒。大学卒業後から20年以上、クリエイティブとビジネスの橋渡しとなる仕事を続けている。Getty Images, Apple, Amazonなどにおいてマーケティング関連職を歴任した後、現在は日系事業会社において海外事業開発およびブランドマネージメントの責任者として従事。7seeds Japan では、創立メンバーとして東日本大震災の災害支援に携わり、近年では地方大学で教鞭をとる傍ら、NGOの収益健全化サポートや地方事業者の海外進出サポートを行っている。


東日本大震災。あの震災は、今までの世界がこれからも当たり前のように続くと考えていた私に「これからの日本はどうなるのか、何か大きく意識を変えなければいけないのではないか」と問いかけてきました。それをきっかけに東北に赴き、微力ながらご支援させていただく中で、この国が持つ豊かな自然や人々の温かいつながり、歴史に裏打ちされた創造性などの魅力を再確認すると同時に、それら日本独自の良さを高い付加価値として効果的にアピールできていない現状に歯痒さも感じました。また地球環境の悪化による自然災害の増加やウイルス被害により、豊かさを求めて成長してきたはずの日本で、隠れ貧困が広がり、教育さえも平等に受けられなくなりつつある状況が現れており、このことに強い危機感を覚えてきました。このことから、日本をより強く魅力的な国とするためにも、先人たちが生み出した知恵や製品をこれからの哲学や新たな技術で再パッケージし、世界に提案していき、また、その未来を支える子供たちに教育という希望を提供していくという活動を通して、日本の未来に少しでも貢献できればと考えております。

副理事長
武井 修平 
Shuhei Takei

慶應義塾大学理工学部を卒業後、演劇活動、教育企画関連企業での教育コンテンツの企画開発業を経たのち、映像制作・物語制作業を始め、現在に至る。また別名義にて作家としても活動している。


「日本の未来はどこに向かおうとしているのか」もともと都心部だけで暮らしている自分が、日本の地方や地域 のことを意識的に考えたのは、やはり震災後のお手伝いで東北を訪れてから。ちょうど同じ時期に限界集落の里山から島々まで日本の地方各地を縦断する一人旅を敢行しましたが、人や風土や文化、そこで実際に感じた熱がいまもこの国を考える上での基軸となっています。災害やパンデミックなどが影響を及ぼす昨今、暮らし方、働き方といった習慣から価値観まで世の中の志向もますます変化していくことが考えられます。今までにない消費動向や人流が新しいスタンダードとなり、またそれがさらに変化を続ける。こうした流れは世界規模で言えることかと思います。社会に良い仕組みやモデルを創造するとき、アートやデザインの思考が大いに発揮されると考えています。クリエイティブな視点や発想が、これまで 当NPOが関わらせていただいている地方創生や教育支援の事業のみならず、未来を良い方向へと動かす歯車の一つになれば嬉しいです。

理事
鎌江 謙太 
Kenta Kamae

広告代理店・フリーランスのアートディレクターとして活動ののち、 2006年デサインプロダクションを共同主宰。さらにマスプロダクトでは実現できない、ワンオフなモノづくりや自由でインディペンデントなクリエイションを創出するため、2013年にArts &Detail社を設立(代表兼 アートディレクター)。ディレクションにとどまらず、媒体のプロデュースから様々な企画立ち上げにも関わる。震災後、7seeds Japanでの活動のほかに、クリエイターの視点から東北と全国のつくり手の想いをつなぐプロジェクトの発起人として、フリーペーパーを編集・発行。


私たちは地球の未来を次世代に繋ぐことができる最後の世代と言われていますが、地球上で今起きているさまざまな環境問題、社会課題のことを知れば知るほど複雑に絡み合い矛盾も多く正解が分からなくなることが殆どです。これでまで7seeds Japanでは、メンバーのアイデアから色々なことに取り組んできました。ひとりでは途方もないことも10人20人と集まるとあっという間に出来たということが何度もありました。困難に立ち向かうとき、新しいことに挑戦するとき、1人で努力する100歩も貴重ですが100人の1歩には絶大なエネルギーが生まれると信じています。多様なバックグラウンドの人が、お互いを尊重し合い、共に学び、考え、行動できる仲間たちと活動の幅を拡げながら、未来に小さな変革を起こし続けたいと思っています。

理事
菊地 紋子 
Ayako Kikuchi

大学で専攻したホスピタリティー経営学を活かし、ホテルやクルージングなどのイベントコーディネートやブライダル産業に15年従事したのち、レンタルドレスのオンライン店舗を経営。現在は、コロナパンデミックの影響を受け休業中も「人をおもいやる・人を重んじる・人をおもてなす」というホスピタリティーの根幹にあるエッセンスはサービス産業や医療分野のみならず、さまざまな環境問題、社会課題における重要なキーであることに気付き、今後はそれらの解決に繋がる活動をライフワークにすると決め関連書籍を読んだり講座を受講して勉強中。